人事部や総務部の皆さんは、「ウェルビーイング」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。

従業員の健康や働きがいなどが重要視される今日、ウェルビーイングは企業が取り組むべき重要な目標として注目を集めています。

しかしウェルビーイングの本質を理解し、具体的に対策できている企業は多くありません。

本記事ではウェルビーイングとはどのような状態を意味するか、自社にとってなぜ必要なのか、具体的な改善策を含めて紹介します。

ウェルビーイングの重要性だけでなく、必要な対策を把握するため、ぜひ導入の参考にしてください。

 

目次

ウェルビーイングとは

ウェルビーイングとは、肉体的・精神的・社会的に満たされた状態です。

1964年にWHO(世界保健機関)が発表した「世界保健機関憲章」の前文では、健康について以下の通り定義しています。

「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。

(Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.)」

参考:公益社団法人 日本WHO協会 世界保健機構(WHO)憲章とは 

上記の文言に記されている「well-being(良い状態≒健康)」が、世界にウェルビーイングが広まるきっかけとなったものです。

日本の厚生労働省ではウェルビーイングを「個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念」と紹介しています。

参考:厚生労働省 雇用政策研究会報告書 概要

ウェルビーイングはこれまで提唱された概念と異なり、「個人の権利」や「自己実現」の保障を明記し、一歩踏み込んだ記載となっています。

また慶應義塾大学大学院のウェルビーイングリサーチセンター長・前野隆司教授によると、ウェルビーイングは一時的な幸せではなく、「持続的な幸せ」であるとされています。

参考:株式会社日立製作所 企業が取り組むべき「ウェルビーイング」とは? 幸福学の第一人者に聞く

持続的に心身の健康が保たれ、社会的にも満たされた状態がウェルビーイングといえます。

 

ウェルビーイングがビジネスの場で注目される背景

もともとウェルビーイングは、医療や福祉の業界で使われることが多い概念でした。

しかし現在では、ビジネスや経営の重要なキーワードとして語られることが増えています。

ウェルビーイングがビジネスの世界でも注目されるようになった背景を、5つ紹介します。

 

1.SGDsで掲げられた17のゴールに関連するため

2015年9月に国連サミットで採択された、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(SDGs:Sustainable Development Goals)。

2030年までに持続可能でより良い世界を目指すための国際目標として、17のゴールと169のターゲットが発表されました。

発表された17のゴールのうち3番目が「すべての人に健康と福祉を」であり、ウェルビーイングの実現は全世界が取り組むべき目標として認識されています

出典:外務省 持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けて日本が果たす役割

これまでの世界の高度な発展は、環境破壊や貧困格差など、重大な問題も生み出しました。

今後の未来を持続的に発展させていくため、国だけでなくすべての企業がSDGsの達成に向けた取り組みを実施するよう、世界的に求められています。

参考:国際連合 SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS  Goal 3: Ensure healthy lives and promote well-being for all at all ages

 

2.ESG投資に注目が集まっているため

ESG投資とは、Environment(環境)・Social(社会)・Governance(企業統治)に配慮した企業への積極的な投資です。

2006年に国連で「PRI(国連責任投資原則)」が提唱され、世界の機関投資家に対してESGの視点を取り入れることが要請されました。

その結果、2016年時点で世界の投資額のうち26.3%がESG投資となっており、近年では特にSocialに対する注目度が高まっています。

出典:大和証券 ESG投資とは?

Socialでは職場環境におけるダイバーシティや男女平等の機会創出、地域社会との関係など、従業員や関係者との良好で健全な関係性を評価します。

いずれもウェルビーイングとの関連性が高いものであり、ウェルビーイングに取り組む企業はSocialの観点で高く評価されます。

投資家から見て魅力的な組織となるため、現在では多くの企業がウェルビーイングの向上に注力しています。

 

3.人材の獲得と定着のため

少子高齢化が進む中、労働力の確保は企業にとって重要な経営課題です。

人手不足に対する企業の動向調査では、2022年10月時点で人手不足を感じている企業の割合は、正社員で約51%、非正規社員で31%です。

出典:TDB Economic ONTDB Economic Online 人手不足に対する企業の動向調査(2022年10月)

 

また、かつてのような新卒一括採用・終身雇用の概念が崩れ始め、転職への抵抗感が減ったことから、企業が人材を囲い込めなくなっています。

労働者から選ばれる魅力的な企業であり続けるためにはウェルビーイングを推進し、従業員の健康や自己実現を積極的に支援することが大切です。

 

4.働き方改革が推進されているため

2019年より順次施行されている働き方改革関連法案により、従業員が多様な働き方を選択できる社会の実現に向け多くの取り組みが実施されています。

ワークライフバランスの充実や柔軟な働き方を実現するためには、従業員の健康や納得できる待遇が重要であり、ウェルビーイングの考え方に通じます。

働き方改革の実現のためにも、ウェルビーイングに取り組むことが重要です。

参考:厚生労働省 働き方改革~一億総活躍社会の実現に向けて~ 

 

5.新型コロナウイルスの感染が拡大しているため

世界的な新型コロナウイルスの感染拡大は、当たり前だった社会の在り方を大きく変容させ、個人の健康意識に多大な影響を与えました。

従業員の感染は、企業の業績にも大きな損害をもたらしています。

また感染拡大防止のために始まったテレワークが従業員のメンタル不調を助長し、健康面の問題を抱える方も増えています。

そのため新型コロナウイルス感染症をきっかけとして、従業員の健康が企業経営に大きな影響を及ぼすと多くの企業が認識するようになりました。

そこで企業の持続的な発展のため、健康経営やウェルビーイングに注力する企業が増えているといえます。

 

【海外の指標】ウェルビーイングの5つの要素

海外では、日本よりも早くからウェルビーイングの重要性が認知されていました。

アメリカの世論調査およびコンサルティング企業であるギャラップ社が提唱する、ウェルビーイングの要素を5つ紹介します。

参考:GALLUP The Five Essential Elements of Well-Being

 

1.Career Well-Being

キャリア ウェルビーイングは、自分のキャリアに関するウェルビーイングです。

仕事のみならず、学業やボランティア活動、家庭生活など、自分が人生において時間を使うものに対する幸福度を指します。

企業においては、納得のいくキャリアを積めること、ワークライフバランスを保てることなどが重要です。

 

より

 

2.Social Well-Being

ソーシャル ウェルビーイングは、人間関係やつながりに関するウェルビーイングです。

家族や友人、同僚、地域住民など、生活の中で関わる人々との友好的で良好な人間関係に関する幸福度を示します。

企業においては、上司・同僚・部下との関係性が良好で、ストレスがない状態であることが重要です。

 

3.Financial Well-Being

ファイナンシャル ウェルビーイングとは、経済的な幸福度のことです。

安定して適切な報酬を得ているだけでなく、自らが保有する資産を適切に管理できていることで感じる幸福です。

企業においては、自身の貢献や結果にふさわしい報酬が得られること、ライフスタイルによって働き方を変えても、相応の報酬を得られることが大切です。

 

4.Physical Well-Being

フィジカル ウェルビーイングとは、心身の健康に関する幸福度のことです。

身体的・精神的に健やかであるだけでなく、日々の生活をこなすのに十分な活力にあふれていて幸福な状態を指します。

企業においては、従業員が健やかに就労できる環境や制度を整備すること、働きがいをもっていきいきと働ける環境であることなどが必要です。

 

5.Community Well-Being

コミュニティ ウェルビーイングは、共同体に属することに関する幸福度です。

地域社会や、職場、プライベートで所属するサークルなど、共同体に属している充足感がもたらす幸福度を指します。

企業においては、所属する企業やチームの心理的安全性が高いこと、組織に対して誇りを持ち、自分の役割を果たして貢献できる実感を持つことが重要です。

 

【日本の指標】ウェルビーイングの4つの因子

日本におけるウェルビーイングの指標として、慶應義塾大学大学院のウェルビーイングリサーチセンター長・前野隆司教授が提唱する幸福の4つの因子を紹介します。

参考:Sustainable Smart City Partner Program 人はどうすれば幸せになれるのか 幸福学を活用したまちづくりの姿とは

 

1.「やってみよう」因子

「やってみよう」因子は、自己実現と成長の因子です。いきいき・ワクワクと仕事をしていると、幸福度が高まります。

一方で、「やらされ」仕事は幸福度を下げます。

従業員が自発的に取り組みたいと思える仕事が見つかっており、仕事にやりがいを感じられることが大切です。

チャレンジによって成長実感を得られると、幸福度が高まります。

 

2.「ありがとう」因子

「ありがとう」因子は、つながりと感謝の因子です。

人に感謝の気持ちを持ち、伝える人は、そうでない人と比べて幸福度が高いとされます。

また利他的で他人のために何かをしたいと思う人も、高い幸福度を保っています。

多様な人とつながっており関係性が豊かであることが、幸福を感じるうえで重要です。

 

3.「なんとかなる」因子

「なんとかなる」因子は、前向きと楽観の因子です。

慎重に考えすぎず、「なんとかなる」の精神で行動できる人、リスクテイクできる人の方が幸福度が高いとされています。

企業においては、失敗や叱責を恐れずチャレンジし続けられる環境作りが大切です。

 

4.「ありのままに」因子

「ありのままに」因子は、独立と自分らしさの因子です。

ありのままの自分で幸せを感じるには、自分と他人を比べ過ぎないことが大切です。

他人と競争して勝敗ばかりを気にしていると、幸福度は低くなります。

自分の個性を磨き、ありのままの自分でいられること、強みを生かせていることが大切です。

 

ウェルビーイングがもたらすメリット

ウェルビーイング施策によって従業員の幸福度が高まることは、企業にとって大きなメリットです。

ここではウェルビーイングが企業にもたらす具体的なメリットを、5つ紹介します。

 

1.労働生産性が向上する

ウェルビーイングの取り組みによって労働者の健康が増進されれば、病気による欠勤などの損失(アブセンティーズム)や、健康不良による労働生産性の低下(プレゼンティーズム)を改善できます。

また従業員の幸福度が高まることでワーク・エンゲイジメント(働きがい)が向上し、労働生産性の向上につながります。

厚生労働省の「令和元年版 労働経済の分析」において、ワーク・エンゲイジメントと労働生産性は、正の相関関係があると指摘されています。

出典:厚生労働省 令和元年版 労働経済の分析

 

ウェルビーイング施策は労働生産性の低下要素を排除するうえ、従業員のワーク・エンゲイジメントを高め企業の業績向上に寄与するといえます

参考:経済産業省 健康経営オフィスレポート

参考:厚生労働省 令和元年版 労働経済の分析

 

2.企業価値が上がる

ウェルビーイングへの取り組みは、SDGs目標、ESG投資とつながります。

そのためウェルビーイングに積極的に取り組み、社内外にアピールすることで、企業価値が向上するといえます。

ウェルビーイング施策によって、企業の投資対象としての価値、ブランド力の双方を高められます。

 

3.優秀な人材が確保できる

ウェルビーイングを推進するには、従業員の多様な働き方の実現、健康の保持・増進、一人ひとりのキャリア実現など、多様な取り組みが必要です。

上記の取り組みは、優秀な従業員が長く快適に仕事を続けることを可能にします。

またワークライフバランスや柔軟な働き方、自分らしさを重視する傾向にあるZ世代にとっても、ウェルビーイングは重要です。

既存従業員の定着と新たな優秀人材の獲得の両面から、ウェルビーイングの取り組みは有効です。

 

4.離職率が低減する

ウェルビーイング施策として時短勤務やテレワークなど柔軟な働き方を可能にすれば、さまざまな事情で就業が難しくなった方の離職を防げます。

また従業員の働き方に関する取り組みを積極的に行う企業として、従業員から評価されます。

従業員に長く勤務したいと思われる会社となれば、離職率低減に期待できます。

 

5.経営理念の実現につながる

企業の経営理念に、従業員の幸福を掲げる企業は多く存在します。

京セラ株式会社では、「全従業員の物心両面の幸福を追求する」ことを経営理念としています。

また日本ハム株式会社は「従業員が真の幸せと生き甲斐を求める場として存在する」を企業理念に掲げていることで有名です。

上記のような企業にとって、ウェルビーイングの実現そのものが企業の存在意義である経営理念の達成につながります。

経営理念を見直し、ウェルビーイングにつながるものがあればより積極的な取り組みが必要です。

参考:京セラ株式会社 社是・経営理念・経営思想

参考:日本ハム株式会社 企業理念

 

自社でウェルビーイングを進める手順

ウェルビーイングには多様な要素が影響しており、自社で取り組むべき施策の内容は企業の状況により異なります。

そこでここからは、自社の理想と現状を把握したうえで、効果のあるウェルビーイング施策を実施するためのステップを紹介します。

参考:中小企業基盤整備機構 J-Net21 中小企業でもウェルビーイングを向上させる方法などはあるのでしょうか? 

 

1.企業が目指すウェルビーイングの姿を明確化する

まずは企業として目指すべきウェルビーイングの理想の姿を明確にすることから始めます。

ウェルビーイングには、身体的な健康、精神的な健康、幸福感、やりがい、自己実現、経済的な自立、他者とのつながりなど、さまざまな要素があります。

自社にとってどの要素に対する取り組みを実施すべきなのか、企業の経営理念やパーパス、従業員の声に耳を傾けたうえで、目指す姿を明文化してください。

抽象的な概念として語るのではなく、可能な限り定量的な目標を立てることが重要です。

目標は、中長期・短期の両方の視点から検討してください。

 

2.従業員個人のウェルビーイングを明確化し向き合う

健康に関する課題は個別具体的なものであり、何に幸福を感じるか、やりがいを感じるかは人によって異なります。

そのため、企業として目指すべき姿だけでなく、個人が目指すウェルビーイングを明文化することが大切です。

人事やマネジメント層は、個人が目指すウェルビーイングの姿を対話の中で把握し、個別に必要なサポートを行う姿勢を意識してください。

従業員個人に焦点を当て、ウェルビーイングの達成に向けて取り組む企業の例として、サイボウズ株式会社があります。

サイボウズ株式会社では、ウェルビーイングの実現には「一人ひとりの希望を実現していくしかない」と考え、具体的な対応を行っています。

従業員との対話の中から一人ひとりの幸福実現を追求し、当時の日本では珍しかった複業やテレワークなど、多様な働き方を実現したのです。

全社画一的なウェルビーイングだけでなく、従業員一人ひとりのありたい姿を明確にすることで、満足感や納得度が高まります。

参考:サイボウズチームワーク総研 ウェルビーイング向上が組織進化に繋がった ――離職率28%時代のサイボウズが行ったウェルビーイング推進とは

 

3.現状を把握し施策を決定する

具体的な施策を決定する前に、現状の従業員のウェルビーイングを定量的に測定してください。

測定方法として、導入しやすい方法を2つ紹介します。

1つ目は、自社の目指す姿に合わせてオリジナルのアンケートを作成し、全従業員に実施してもらう方法です。

2つ目は、既存のアンケートツールの活用です。

無料で手軽にウェルビーイング測定ができるツールとして、以下2つがおすすめです。

 

目指す姿と測定された現状とのギャップを把握し、実際に取り組む施策を決定してください。

企業が主導する取り組みと、個人が主体的に行う取り組みの両方を決めると効果的です。

 

4.施策を実行する

決定したウェルビーイング施策を実行します。

制度改革や環境改善などは企業が主導しつつ、従業員が個別の目標を達成できるようサポートします。

実施状況を社内のチャットツールなどで知らせ、全社的にウェルビーイングの取り組みに対する熱量を上げる工夫も検討してください。

社外へのPRも同時に行うことで、企業価値向上も期待できます。

 

5.効果を測定する

実施期間終了後、取り組んだ内容の効果を測定します。

実施前に行ったアンケートを再度実施し、対比することで、取り組みの効果を検証できます。

個人目標の達成度も確認しましょう。

測定された結果から、継続する施策・改善する施策・中止する施策を決定し、今後のウェルビーイングの取り組み内容を見直します。

ウェルビーイングは持続的な幸福を表す概念であるため、活動を継続することが大切です。

 

従業員のウェルビーイングを高める具体的な施策5選

ここからは、従業員のウェルビーイングを高めるための具体的な施策を5つ紹介します。

ウェルビーイングに関して他社が実際に導入している施策は、次の記事でも紹介しています。

KIWI GOウェルビーイングの事例とは?法人レベルから個人レベルまで一挙解説

 

1.従業員の健康保持・増進に関する取り組み

身体の健康は、いきいきと活力のある毎日を送る基盤です。

企業として、従業員の働く環境に関して積極的な取り組みを導入してください

【取り組み例】

  • 健康診断や、実施後の面談
  • 産業医や産業保健師などによる健康セミナーの実施
  • 運動イベントの実施や、運動に対するインセンティブ制度の導入
  • 予防接種の費用補助
  • 残業時間の短縮

企業でできる具体的な健康管理対策の詳細は、以下の記事でも確認できます。

あわせて読みたい

企業でできる健康管理の対策とは?実際の取り組み事例10選を紹介

 

2.メンタルヘルス対策

体の健康と同じくらい、精神的な健康は日々の充足感や幸福感に欠かせない要素です。

従業員がメンタル不調を起こさないよう予防策を実施するだけでなく、もし不調をきたしても復帰しやすい環境を作りましょう。

【取り組み例】

  • ストレスチェックの実施
  • メンタルヘルスの相談窓口設置
  • ハラスメント研修の実施
  • 休職後の復帰支援制度の拡充

従業員のストレスを正しく把握するため、重要なのがストレスチェックです。

ストレスチェックの実施方法や目的、活用の方法については次の記事をチェックしてください。

内部リンク:ストレスチェック 目的

 

3.心理的安全性の醸成

自分が所属するコミュニティへの帰属意識や貢献意識、良好な人間関係が、幸福度を左右します。

従業員が自らの所属するチームを居場所と感じられるよう、企業としての制度設計を行いましょう。

【取り組み例】

  • サンクスカードやピアボーナスの導入
  • 1on1面談の実施
  • マネジメント層へのリーダーシップ研修
  • 迅速な情報共有のためのITツールの導入
  • 交流イベントの実施

コミュニケーションを活発化させるうえでは、自分の意見を受け入れてもらえるという安心感が重要です。

上記の安心感は心理的安全性といわれており、チームを健全に保つうえで非常に重要な概念です。

心理的安全性については、次の記事も参考にしてください。

あわせて読みたい

心理的安全性とは?人事から組織を活性化させる重要な視点を解説

 

4.働きがいの醸成

健康とはただ病気でないことを指すのではなく、いきいきと活力にあふれる状態です。

従業員が自分の仕事に誇りを持ち、強みを生かして実績を上げ評価されることで、働きがいを感じられるような工夫が必要です。

【取り組み例】

  • 企業の経営理念やパーパスの浸透
  • 適性検査の結果や、個人のスキル・希望を生かした適材適所の実現
  • 柔軟なジョブローテーション
  • プロジェクトへの公募参加
  • 副業の解禁

従業員のやりたいこと、得意なことを実現できる環境を作ってください。

次の記事では従業員の働きがいに関してより詳しく解説しているため、ぜひこちらも確認してください。

あわせて読みたい

従業員エンゲージメントとは?企業のメリットと向上させるメソッド

 

6.適切な報酬の実現

企業や仲間への貢献に対する正当な評価と、評価に応じた相応の報酬が、仕事のやりがいや充足感につながります。

年功序列型の賃金制度の見直しや、実績を賞賛する仕組みが大切です。

【取り組み例】

  • ジョブ型雇用の導入
  • 報酬テーブルの見直し
  • インセンティブの導入
  • 表彰制度の導入
  • 福利厚生の充実

従業員の成果に対して納得感のある報酬を得られるよう、人事評価制度を見直してください。

 

まとめ:従業員のウェルビーイング向上は持続的な企業の成長につながる

働き方改革や新型コロナウイルスなどの社会情勢の変化に伴い、ウェルビーイングが重要視されています。

ウェルビーイング向上は、従業員の労働生産性や帰属意識を高めるため、従業員にとっても企業にとってもメリットです。

持続的な企業の発展のため、自社の理想や実情を反映したウェルビーイング施策を実施してください

ウェルビーイング実現に向けて、従業員の健康は非常に重要です。

運動継続と交流を促進するKIWI GOは、従業員同士が交流を楽しみつつ運動に取り組むための支援ツールです。

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ウェルビーイング施策の一環として、手軽で効果の高いKIWI GOをぜひご活用ください。