昨今はテレワークが進み、運動不足による健康問題が深刻です。
従業員の運動不足を改善するため、ウォーキングに関する取り組みを行う企業は少なくありません。
しかし、運動や健康に無関心な従業員にウォーキングをするよう勧めても習慣化されず、悩む企業もいるでしょう。
そこで当記事では、さまざまな従業員にウォーキングを実践してもらうため、企業の取り組み事例を紹介します。
社内でウォーキングに関する取り組みを検討されている企業の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
企業が従業員の健康に取り組む背景
ここからは、なぜ企業が従業員の健康に対し積極的に取り組まなければならないのか解説します。
コロナ禍で運動の機会が減ったため
コロナ禍で歩数が減少したことで、従業員の運動不足は深刻化しました。以下は、緊急事態宣言や蔓延防止策を行った際の歩数の変化を示したグラフです。
2020年5月に行った緊急事態宣言や蔓延防止策を実施した際に、歩数が3,000歩未満になった層が約2.5倍に増加していることがわかります。
また緊急事態宣言の回数を重ねるごとに割合の上昇率は減少していますが、歩数が3,000歩未満の層がコロナ禍以前に比べ高い状態です。
これは緊急事態宣言の影響により、運動不足が習慣化されてしまったことを示します。
運動不足による問題は次のとおりです。
- 体力が低下し疲れやすくなる
- うつ病など精神疾患のリスクが高まる
- 生活習慣病が増え病を抱える従業員が増加する
運動不足は身体にもメンタルにも悪影響です。従業員に健康な状態で働いてもらうため、企業が運動不足解消に向けた取り組みを行うことは重要です。
テレワークで不調を感じている従業員が多いため
テレワーク導入により従業員の不調が問題となっています。
以下は、総務省が常用雇用者規模100名以上の企業に対し、テレワークの導入率を調査した結果です。
政府目標をはるかに上回り、47.5%もの企業がテレワークを導入しています。
一方テレワークを行っている男女1,000人に対し、「テレワークによって不調を感じていることがあるか」とアンケートした調査の結果は次のとおりです。
調査結果では、実際に約6割の人がテレワークで身体の不調を感じていることが明らかになりました。なかでも肩こり・精神的ストレス・腰痛を感じる人が多い状態です。
不調を感じる従業員を減らすため、テレワークを導入する際に企業が従業員の健康について対策することが必須です。
従業員の健康に注目が集まっているため
働き方改革や健康経営、ワークライフバランスの実現などを目指す企業の取り組みとして、従業員の健康促進を掲げる企業は増えています。
また健康への取り組みをチェックする求職者は多く、求職者にとって魅力的な企業となるため健康課題の解決を目指す企業もあります。
現在は企業の業績だけではなく、従業員の健康状態にも注目が集まっています。
今後も従業員の健康に関しては重視される可能性が高いため、健康に力を入れることは非常に重要です。
企業がウォーキングを導入するメリット
健康課題解決のため、ウォーキングに関する取り組みを行う企業が増えています。
ウォーキングは激しい運動ではないため、若い世代から高齢の世代まで取り組むハードルが低いです。また共通の話題になりやすくレクリエーションとして活用しやすいです。ここからはウォーキングを導入する企業のメリットを紹介します。
健康リスクを下げることができる
ウォーキングをすることで、うつ病・高血圧・認知症・ガン・動脈硬化・肥満などさまざまな病気を予防できます。重症度の高いさまざまな病気を予防するため、1日8,000歩のウォーキングが効果的ともいわれいます。
気軽にできるうえ効果の高い運動として、従業員にはウォーキングを勧めましょう。
仕事パフォーマンスが向上する
運動不足により従業員の体力や筋力が低下すれば、本来の仕事パフォーマンスが発揮されません。
体力・気力とも十分な状態で仕事に取り組んでもらうため、健康維持は大切です。
日本ウォーキング協会では、ウォーキングが心身にもたらす効能を以下のようにまとめています。
出典:日本ウォーキング協会「歩く」ことによって得られる効果・効能
心肺・血管強化効果、悪玉追放効果、脳活性化効果などウォーキングが心身に与える好影響は多くあります。ウォーキングにより健康な状態を維持できれば従業員もパフォーマンスを十分に発揮できるようになり、業績アップにつながる可能性もあります。
従業員が企業に愛着を持ってくれる
運動不足を感じているものの「運動する時間が取れない」「疲れて運動できない」と悩む従業員は少なくありません。
そこで企業が運動に関する取り組みを行い従業員の悩みを解決すれば、従業員は企業に対し愛着を感じます。従業員が企業に良い印象を持てば、離職率減少も期待できます。
ウォーキングは年齢を問わず取り組める気軽な運動です。ウォーキングであれば運動が苦手な従業員も取り組みやすいため、多くの従業員から評価されるでしょう。
ウォーキングの取り組みを行う前にすべきこと
ウォーキングへの取り組みをしたものの興味を持ってもらえず、失敗に終わるケースは多々あります。
運動不足を感じる従業員がいなければ、効果も期待できません。すでに自身で運動が習慣化できている従業員ばかりであれば、企業側が取り組みを行う意義も薄くなります。
まずは運動不足を解消したい気持ちがあるのか従業員に聞き、運動習慣の実態を調査しましょう。
運動不足を感じているもののウォーキングに興味がない従業員が多い場合、興味を沸かせる工夫が必要です。
興味を持ってもらうための方法として、イベントの開催、インセンティブの付与などがあります。楽しめるきっかけを作り、ウォーキングに取り組んでもらいましょう。
ウォーキングに興味を持っている従業員が多い場合、環境整備に力を入れてください。歩数計の貸出・ウォーキングアプリの提供などが具体的な取り組みとして考えられます。
従業員の状況に合わせて最適なウォーキングに関する取り組みを検討してください。
ウォーキングに関する企業の取り組み例
ここからは実際に企業が行っているウォーキングへの取り組みを紹介します。自社の取り組みの参考としてください。
イベントを開催する
ウォーキングをメインにしたイベントを開催すると、競争意識が刺激されウォーキングに取り組みやすくなります。またイベント開催をきっかけに従業員同士の交流が生まれます。
イベントの内容の例は次のとおりです。
- 一日8,000歩を超えた従業員に食事1食分を付与や割引券を付与
- 1カ月の歩数をランキングで発表し上位入賞者に商品券をプレゼント
- 複数の企業が歩数を争うウォーキング大会を開催
株式会社ドクタートラストではヘルスケアアプリを導入し、各自のスマホに記録された歩数で競い合うイベントを開催しています。
出典:株式会社ドクタートラスト
イベントでは3種類のインセンティブを導入しました。
- 個人賞(上位1位〜10位)
- チーム賞(上位1位〜2位)
- 特別賞(平均歩数8,000歩以上の人/日あたり)
ランキング上位の従業員だけでなく、目標の歩数を達成した従業員も表彰する仕組みを作ることで、多くの従業員が参加しました。
ウォーキングを始めるきっかけとして、イベントの開催は非常に効果的です。
運動のための環境を整える
「運動したいけれどお金がない」と悩む従業員が多い場合、ウェアやシューズなど備品の購入費用を補助しましょう。費用面での負担が減れば、ウォーキングへのハードルも下がります。
またウォーキングに関するサービスの提供もおすすめです。
ヤフー株式会社では全従業員に対し歩数を確認できるスマートフォンを貸与し、すべての人がウォーキングに取り組める環境を作っています。
出典:ヤフー株式会社
また適切な歩幅でウォーキングをしてもらうため11箇所の主要拠点の床面に「自分の身長×45%」の歩幅が確認できる足型を設置しています。
ウォーキングに興味を持つ従業員が増えてきた場合、ウォーキングを習慣化してもらうための具体的なサポートを行いましょう。
参考:「スポーツエールカンパニー2021」認定企業の取組事例
ツール活用でウォーキングをさらに促進
スマホで利用できるツールを導入すれば、ウォーキングに取り組むハードルが下がり運動を習慣化してもらいやすくなります。
ウォーキングアプリでは例として以下のようなサービス提供がされています。
- 毎日の歩数や血圧、体重などを管理できる
- 歩いた歩数がポイントに変わり景品や商品券などと交換できる
- アプリユーザー同士で歩数を競い合える
- 歩数でゲームが進行する
アプリによってサービスや機能が異なるため、自社にあったものを導入しましょう。ここからはおすすめのウォーキングアプリを紹介します。
aruku&forオフィス
aruku&forオフィスは、イベント開催を強力にサポートしてくれます。
社内告知用ポスターの提供に加えイベント企画立案のサポートもしてくれるため、はじめてイベントを開催する企業も安心です。
実際にaruku&forオフィスを利用したイベント参加者からは、また開催して欲しいとの声が多く寄せられています。
ウォーキングイベントを開催したい企業、イベントの準備にかかる負担に悩んでいる企業はぜひ検討してください。
RenoBody
出典:RenoBody
「RenoBody」は400団体以上に導入されているスマートフォン用歩数計アプリです。
RenoBodyで提供されているサービスは次のとおりです。
- ランキング機能(個人・部署対抗など)
- N-systemによる疾病予防評価機能
- アプリ運営のサポート(デジタルインセンティブ・チラシやポスター作成・アンケート集計)
- 歩数に応じたWAON POINTの付与
とくに注目されているのが、N-systemによる疾病予防評価機能です。
N-systemはウォーキングによる疾病予防効果とアプリを連携させた機能です。
「ウォーキングがどれだけ健康促進につながったのか」「どの病気リスクが予防できたのか」N-systemが計算してレポートしてくれるため、従業員の健康意識が高まります。
病気の予防を主な目的としてウォーキングに関する取り組みを行う場合、RenoBodyがおすすめです。
KIWI GO
出典:KIWI GO
KIWI GOは個人の意思に頼らずに運動を習慣化させるために、科学的な根拠に基づいて作られたウォーキングアプリです。
KIWI GOでは歩数に応じて貯まるコインを集めると、豪華景品が当たるガチャに挑戦できます。
ゲームと運試しの要素を含んだ機能であるため、楽しんでウォーキングに取り組めます。
またKIWI GOにはアプリを通じて社内の仲間とチャットをしたり、一緒にイベントを開催したりする機能もあります。
仲間と一緒に運動したい、他の人が頑張っている様子を見てモチベーションを上げたい、と考えている従業員は少なくありません。
KIWI GOで従業員同士の交流を促し、運動習慣化までの道筋を整えましょう。運動に対し興味のない従業員が多いと悩む企業は、ぜひKIWI GOの導入を検討してください。
まとめ:健康のためウォーキングに関する取り組みを始めよう
従業員の運動不足を改善するために効果的なのが、幅広い世代が手軽に取り組めるウォーキングです。
イベントの開催、ツールの導入など、ウォーキング促進にはさまざまな方法があります。従業員の健康意識と現状を調査し、自社にあった取り組みを行いましょう。
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