健康無関心層に行動を促したいけれどどのような対策を取ればよいのかわからない、とお悩みの企業は少なくありません。会社でイベントや施策を実施しても、興味を持ってもらえない状態では効果が薄れてしまいます。健康施策の効果を高めるため、健康無関心層へのアプローチ方法を知っておきましょう。
本記事では健康無関心層の行動を変容させる方法について、おすすめ施策や楽しんで取り組めるアプリケーションも含めて解説します。
健康無関心層の生活習慣を変えて、従業員が一丸となって健康施策に取り組める環境を作ってください。
目次
健康無関心層とは
健康無関心層とは自身の健康に対して興味がなく、食習慣や運動習慣を改善する気がない人々のことです。従業員の健康について取り組みをおこなう企業が増えている現在、健康無関心層の存在は大きな問題です。
マイボイスコム株式会社が2021年に発表した調査では、健康に関して「あまり気をつけていない」「まったく気をつけていない」と回答した人が全体の9.6%でした。
参考:MyVoice Enquete Library 健康意識に関するアンケート調査(第6回)「1.健康に気を付けている度合」より
調査の結果から、健康に無関心といえる層は全体の1割程度を占めていると分かります。
健康無関心層は、自身の健康に問題がある場合でもなかなか生活習慣の改善を行いません。そのため病気や怪我で働けなくなるリスクが高まります。
また健康に対して意識の低い従業員がいると、他の従業員も「健康のことは後でも大丈夫かな」と考えてしまい、施策の効果が薄くなる可能性もあります。
健康の重要性を説明し、健康無関心層が積極的に行動できる施策を考えることは企業にとって非常に大切です。
健康意識を高めるための介入レベル
健康無関心層が、個人でゼロから行動を変容させるのは非常に難しいです。そのため企業が積極的に働きかけ、健康無関心層の生活に介入してください。
介入には8つのレベルがあるため、従業員の状況に合わせた導入が大切です。
- レベル8.何もしない
- レベル7.健康に関する情報を与える
- レベル6.健康に根ざした職場環境を整える
- レベル5.デフォルトを変えて選択を誘導する
- レベル4.インセンティブの導入
- レベル3.ペナルティの導入
- レベル2.選択の制限
- レベル1.選択の禁止
ここからはそれぞれの介入レベルについて、詳しく解説します。
レベル8.何もしない
レベル8は健康無関心層の様子を見守る段階です。この段階では特に何もせず、無関心層の状況をモニターします。
レベル7.健康に関する情報を与える
レベル7では健康無関心な従業員に健康に関する役立つ情報を提供し、関心を向上させます。
レベル7における効果的な取り組みとしては、次のようなテーマでの健康セミナー開催があります。
- なぜ食習慣や運動習慣を改善した方が良いのか
- よくない生活習慣にはどのようなリスクがあるのか
健康に取り組むことの必要性を伝え、行動変容を促します。
レベル6.健康に根ざした職場環境を整える
レベル6は従業員に健康的な選択肢を用意する段階です。
健康的な行動が取れるよう職場環境を整備してください。
効果的な取り組みの例としては、食堂におけるカロリー、栄養の表示やスタンディングワークスペースの設置などがあります。
自転車通勤する従業員が増えるよう、駐輪場を整備することも効果的だといえます。健康を意識できる要素を、日常生活のなかに盛り込むことが大切です。
レベル5.デフォルトを変えて選択を誘導する
レベル5ではデフォルトの選択肢を変えて健康的な選択を促します。
例えば社員食堂で提供する定食に必ずサラダをつけるといった取り組みがあります。
健康無関心層の選択を変化させることで、健康習慣の継続につなげます。
レベル4.インセンティブの導入
健康への取り組みをおこなった従業員にインセンティブを与えれば、前向きに行動を促せます。
ダイエットに成功した従業員を表彰する、一定の歩数を達成した従業員に手当を渡すなど、考えられる制度は様々です。
健康無関心層もインセンティブを目標として楽しく健康習慣を身につけられます。
レベル3.ペナルティの導入
レベル3では健康経営の取り組みに参加しなかった人に対し、ペナルティを課します。
従業員の健康意識が低い場合、反発されるケースも少なくないため慎重な検討が必要です。
レベル2.選択の制限
公共の場所での喫煙禁止など、従業員が取れる選択に制限を設けるのがレベル2の介入です。
より強い強制力で従業員の生活を変えたい場合、レベル2の介入も必要です。
レベル1.選択の禁止
完全禁煙、食事の持ち込み禁止など、特定の選択肢を完全に禁止し生活に制限をかける段階です。
民間企業として、従業員の選択を完全に禁止するのは非常に難しいです。特に健康に無関心な従業員は、取り組みに対して反発する可能性が高いといえます。
選択の禁止を検討する場合、根気よく健康の重要性を説明することが大切です。
健康的な習慣を身につけるまでのステージ
健康無関心層の行動が変わっていく過程は、無関心期・関心期・準備期・実践期・維持期の5つの段階に分けられます。
先ほど紹介した介入レベルを意識しつつ、それぞれの段階に最適な介入度で行動変容を促してください。
無関心期
無関心期は健康に対して関心・興味を持っていない状態です。
自分の健康状態について正しく理解してもらうため、健康診断や健診などを実施してください。
実施の際は健康維持のメリットに加えて、今後起こりうる健康リスクを解説します。
リスクを正しく理解してもらうことで、健康を意識することの重要性が伝わります。
関心期
関心期は健康について少し気になってきたものの、行動に移すか迷っている状態です。
実施ハードルの低い施策を紹介または導入し、健康に無関心な従業員に「これならできるかも」と感じてもらうことが大切です。
具体的には次のような取り組みが効果的です。
- 通勤の際に階段をなるべく利用するよう伝える
- ビタミンやミネラルが豊富に含まれた飲料を職場に置く
簡単に実行できる取り組みから、健康的な生活をしている状態をイメージしてもらいましょう。
準備期
準備期は実際の行動に向けて準備をしている段階です。
健康維持の方法を具体的に伝えて、従業員の自信につなげてください。
また従業員自身が周りの人に「健康に関して取り組みをする」と大々的に伝えたり宣言したりするのもおすすめです。
目標を立ててもらい、従業員同士で共有すると取り組みの習慣化につながります。
実行期
実行期では実際に健康に向けて行動しています。
企業としては、健康的な食事の提供、運動のサポートを通じた具体的な支援が必要です。
しかし多くの人は健康的な習慣を継続できず挫折してしまいます。
従業員がモチベーションを維持できるよう、インセンティブを用意しておくのがおすすめです。
維持期
維持期は健康的な行動を継続できている段階です。これからもスムーズに健康習慣を継続できるよう、企業としてサポートを続けてください。
しかし維持期に入っても、いつ前のステージに戻るかはわかりません。
一旦維持期に入ってもやる気が続かず、そのまま無関心期に戻る従業員は少なくありません。
健康に関する取り組みについて従業員同士で報告・相談しあえる環境を作り、健康的な習慣を維持してもらうことが大切です。
楽しんで運動習慣を身につけてもらうにはKIWI GO
健康において運動の継続は非常に大切です。運動をおこなうことで肥満を防げるだけでなく、ストレスも解消され仕事の能率アップにもつながります。
しかし、身体を動かすことを面倒に感じ、運動に取り組まない健康無関心層は少なくありません。
健康無関心層の行動を変えるため、おすすめなのは企業向けの運動アプリです。アプリを新しく導入することで運動のきっかけが生まれ、取り組みの習慣化につながります。
多数ある企業向け運動アプリのなかで、健康無関心層に対して特に効果的なのはKIWI GOです。
KIWI GOはアプリを入れるだけで誰でも簡単に始められる、運動習慣化アプリです。
歩数に応じて貯まるコインをごほうびに交換できるので、普段運動しない従業員もごほうびを目標に楽しく運動できます。
またKIWI GOには同じ趣味を持つ従業員同士で交流できるギルド機能もあり、お互いに励ましあえる環境を作ることができます。
実際にKIWI GOを導入し、1人あたり1日の平均歩数が1,000歩以上伸びた企業事例もあります。
トライアル期間もあるため、導入を迷っている企業のご担当者様はまずトライアルで効果を体感してみてください。
まとめ:健康無関心層を変容させるには企業側からのアクションが必須
健康無関心層の意識と行動を変容させるには、企業側から積極的に介入し、従業員の気持ちに歩み寄る必要があります。
健康無関心層を放置して新しく施策を取り入れたとしても、取り組みへの参加率は上がりません。
健康無関心層が現状どのような状態にあるのか理解し、少しずつ段階的に介入レベルを高めてください。
無関心な従業員に運動を継続してもらうなら、ゲーム感覚で楽しく続けられる企業向けの運動アプリがおすすめです。
ダウンロードするだけで簡単に始められるKIWI GOで、楽しく運動できるきっかけを作ってください。行動が変われば意識も変わります。