近年、リモートワークが増えるなど人との関わりが薄れつつありますが、仕事を効率よく進める上でコミュニケーションやチームワークは欠かせません。

しかし全てがチャットやインターネットで完結してしまう現代において、コミュニケーションの重要性を感じる場面は減少してきました。

そこで本記事では、まずチームワークの重要性やチームで仕事をすることのメリットについてご紹介します。

チームワークを高めるためにはどのような対策を取ったら良いのか、解決策についてもまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

チームコミュニケーションとは

職場の部署やプロジェクトのチーム内で行うコミュニケーションは、「チームコミュニケーション」と呼ばれます。

チームコミュニケーションは、プライベートでの会話や雑談とは異なり、チーム内で業務での問題点や進捗状況などを共有するために行います。

効率的な業務遂行やプロジェクトの成功のために、チームコミュニケーションは欠かせません。

チームコミュニケーションが重要な理由

ここからは、チームコミュニケーションが重要な理由をご紹介します。

産業構造の変化

近年産業構造が情報サービスを主とした第4次産業が発展しており、デジタル技術を用いたサービスやAIを活用したサービスが増加しています。

多くの業界でグローバル化が進み、ビジネスのあり方や働き方にも大きな変化が出てきました。

また、SNSなどの普及によってリアルタイムでリアクションを見ることができるため、リアクションに対するスピーディーなアクションも要求されます。

そのため社内外に関わらず、円滑なコミュニケーションで連携をとりながらの対応することが重要です。

ビジネスの多様化と複雑化

現代では顧客のニーズが多様化してきたことでサービスや製品の幅が広がり、専門的なスキルが求められる場面が増えました。

単純作業は機械やAIの仕事になり、人間の仕事はこれまでよりも複雑性が増しています。

より複雑な業務にも対応するためにも、異なる専門性を持つメンバー間では、それぞれの個性や持ち味を生かしながら活動するためにコミュニケーションが必要とされます。

チームワークは企業の資産

ビジネス環境が複雑化している昨今、上層部の指示を待つのではなく現場のチームで解決しなければならない場面が増えています。

現在では多様な場面に対応できるよう、個性豊かなメンバーを集める企業も増加しました。

そうした環境においては知識や技術だけでなく、どんな相手でもスムーズに意思疎通できる高いコミュニケーション能力が重要です。

チームワーク向上で得られるメリット

ここでは、チームワークが向上することで得られるメリットを解説します。

情報共有が盛んになる

チームワークが向上すると打ち合わせやミーティングなどコミュニケーションをとる機会が増えるため、情報共有がしやすくなります。

情報共有が活発になると、ミスや問題の減少にも繋がるほか、新たな情報を取り入れやすくなるため革新的なアイディアも生まれやすいです。

特に、専門性の異なるメンバーが集まったチームでは、多様な知識が集まるために、チームの創造性が高まります。

また情報を共有することで、流行をキャッチしやすくなり、スピーディーな対応ができるようになるのもメリットの1つです。

大きな業務に取り組める

チームワークが強まりお互いに協力できるようになれば、足りない部分を補いあえるため、1人では困難な業務も遂行できます。

個人の長所を生かし、短所を補いあうことで、より高い成果につながります。

またコミュニケーションが活発になることで、作業効率も上がりスピード感が増すため、より効率的に業務遂行ができます。

モチベーションが高まる

チームにおいて個人の権限や役割が明確になることで、目標や目標を達成するための手段もわかり、組織への帰属意識やモチベーションが高まります。

今やらなければいけないことを知れば、学習意欲も高まり個人のスキルアップにも役立ちます。

また信頼できるチームメイトがいることで、自分自身の存在意義や責任感に繋がるため、離職率の低下に繋がります。

一度構築した人間関係はプロジェクト終了後も個人と組織両方にとって良い影響をもたらします。

チームワーク不足で起こるデメリット

ここからはチームコミュニケーションの不足によって起こるデメリットを解説します。

チーム全体のパフォーマンスや生産性の低下

チームワークが悪くコミュニケーションが減少することで意思疎通が難しくなり、チーム全体の士気やモチベーションが下がります。

自発的に発言しなくなり、他人任せにするメンバーが増えることで、生産性が低下する可能性も高いです。

個人のモチベーション低下

自分の役割や、やるべきことが分からない状況では、個人のモチベーションも下がりやすいです。

その結果、帰属意識やチームへの興味がなくなり、活動自体に消極的になることも少なくありません。

他責や意見の衝突の増加

チームワークが足りていない状況では意見の対立や衝突が増え、目的の達成まで時間がかかります。

人間関係が一度悪化すると、責任の押し付け合いや他責が増えさらに人間関係が悪化するという負のループに陥ります。

人間関係のトラブルにより、その後のプロジェクトや業務にも影響が出るケースは少なくありません。

チームの種類と必要なチームワーク

チームには3つの種類がありそれぞれに必要なチームワークは異なります。自分のチームはどのタイプなのか、理解した上で必要に応じてコミュニケーションをとってください。

トップダウン型

上司や組織の上層部が、下層部に対して指示を出し、トップからの指示に部下が動く場合「トップダウン型」に分類されます。

管理がしやすく効率が良い反面、部下が受け身になってしまい、自主性や創造性が生まれにくいのがデメリットです。

指示を出す側の人間が部下と活発にコミュニケーションを取り、チームや組織としてのゴールを明確にすることが重要です。

問題解決型

新しい製品の開発や品質管理など、特定の目的のために組織されるのが「問題解決型」です。多くの場合は多様な専門性を持った人が集まるため、活発なコミュニケーションで情報や考えを共有することが重要です。

ふとした瞬間に浮かんだアイディアが問題解決の糸口になることもあるため、声をあげやすく意見しやすい環境を整えてください。

自律型

メンバーそれぞれが自らで目標を立てて実行していく形を「自立型」といいます。自分の意思で動くため、1人1人の裁量権が大きくトップダウン型と比べてスピード感があります。

ただしチーム全体のゴールを把握し、チームの一員であるという意識をそれぞれが持つ必要があります。

自主的に行動しつつ、意見を出し合ったり、協力したりすることで、さらに高いパフォーマンスが期待できます。

チームワークを高めるためのポイント

ここでは、チームワークを高めるためのポイントを解説します。

ビジョンを共有し役割を明確化する

まずは、全員で最終目標や目的を明確にして共有する必要があります。その中で、自分自身の役割やチームに貢献できる働きを考え実行してください。

中でもチームリーダーや上司はそれぞれの役割を明確化し理解する必要があります。加えて必要に応じて各人の役割について共通理解を図っていけるよう、部下とのこまめなコミュニケーションが必要です。

発言しやすい環境で心理的安全性を高める

ミーティングなど意見を交換する場では対立や衝突がつきものです。

感情的に口論をして士気を下げるのではなく、お互いの意見を受け入れながら組織にとってより良い結論を出すことが大切です。

互いに感情的に配慮しながら、建設的な議論を目指すことが組織にとってより良い結論に繋がります。

コミュニケーションを活発にする

コミュニケーションをとり、お互いの意見や考えを知ることも欠かせません。

コミュニケーションが活発になれば新たな考えが生まれる可能性も高まるうえ、1度構築した信頼関係はプロジェクトや企画の終了後も組織全体にとって良い影響を与えます。

コミュニケーションを活発にする対策

ここからはコミュニケーションを活発にする対策として、いくつかの具体例をご紹介します。

ツールの導入

メッセージのやりとりやビデオ会議、データの共有などができるコミュニケーションツールに頼るのも1つの手です。

形式ばったメールをやり取りするよりも、コミュニケーションのハードルが下がり、業務効率が上がることが期待できます。

社内イベントの開催

セミナーや研修などの堅いイベントだけでなく、スポーツ大会やBBQなどフランクに話せる場を設けることで、業務中の会話もしやすくなります。

参加者を強制するのではなく、参加は任意にしてより多くの人が参加したいと思える企画にしてください。

オンラインの場合は時間や場所にとらわれずに実施出来るというのもメリットです。

1on1ミーティングの実際

1on1ミーティングは、上司と部下で行う1対1のミーティングです。複数人では話しにくいことも話せるため、普段気づかない変化に気づくこともあります。

じっくりと会話できるため本音ベースの意見が聞けることが多く、その後コミュニケーションがとりやすくなります。

事前に話す内容を決めておくとスムーズに行いやすいです。

メンター制度の導入

部署やチームが異なる先輩が後輩の悩み相談に乗ったりサポートする制度を、メンター制度と呼びます。

少し離れた関係性だからこそ話しやすい部分もあり、新たな考えや意見を聞けることも多いです。

部署やチームを超えてコミュニケーションをとることで、交友関係も広がり、組織全体のコミュニケーションが活発になります。

シャッフルランチの実施

シャッフルランチは、ランダムに社員を選んで一緒にランチに行ってもらう制度です。

普段あまり関わりがない人と交流することができるため、交流の幅が広がり、コミュニケーション不足の解消に繋がります。

お店を企業側で決めることもありますが、そのグループで決めてもらうことにより、話題ができてさらに会話が生まれやすくなります。

まとめ:チームワークの向上にはコミュニケーションの活発化が重要

チームワークは組織としての生産性や効率を上げるために重要であり、活発なコミュニケーションによって高められます。

とくにおすすめなのが、社内での様々なイベントの開催、ツールの導入です。

運動サポートアプリ「KIWI  GO」は、アプリをダウンロードすることで、歩数を自動的に計算し保存してくれる福利厚生ヘルスケアサービスです。

アプリを使用したイベントを企画し実施することで気軽に交流の機会ができるため、社員同士のコミュニケーションが活発化します。

コミュニケーションを活発にするきっかけとして、一度「KIWI GO」の利用を検討してみてください。